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外国語の合唱曲を楽しもう

【オリジナルの言語で歌う】今の時代を生きる私たちが合唱音楽に取り組もうとすると、日本語の歌詞の合唱作品の作品数は数多く存在します。その中でも、古くから日本で親しまれて歌い継がれている作品というのはヨ一口ツパを中心とした古今のクラシック音楽に多くあるようです。イタリア語、英語やドイツ語、フランス語やその他の言語のオリジナル版で歌われることもよくあるようですが、日本語訳の歌詞で歌うことももちろんあります。「歓喜の歌」(ベー卜ーヴェン作曲「交響曲第9番」第4楽章)は今や日本の年末の風物詩となっていますが、多くの場合は原由のドイツ語の歌詞で歌われているのです。他に、大規模な「ミサ曲」や「レクイ工ムjなどといった宗教音楽はラテン語で歌われます。アマチュア合唱団の演奏時のレパートリーにも英語のミュージカル曲が取り入れられているのです。他にも地域でのコミュニティにて、外国語の合唱曲に取り組む機会が増えているのです。このような環境だと、「外国語がなかなか結構苦手で…」と尻込みしがちである日本人も、ステージ上だと堂々と外国の歌を合唱することができるようになるのです。

【合唱音楽から学ぶ『時代』と『文化』】ヨーロッパのクラシック音楽に主に由来しているのが、私たちが「合唱音楽」として触れる音楽の仕組みです。男女の違い、声の高低さなどの声の性質にしたがってソプラノ、アルト、テノール・バスの4つのパートに分けます。そしてそれぞれの横のつながりや縦のつながりのバランスを取りながら、音楽作品を作り上げるというスタイルは、ヨーロッパ音楽のもっとも基本的な要素であるのです。合唱音楽を生み出した国のことやその時代の文化を知ること、その文化の背景を知ることで作品への理解をより深めていくことが大事なのです。

歌詞の重要性

【詩の背景を知ろう】

Ⅰ:誰が書いたのか?(作詞者の名前)

Ⅱ:いつ書いたのか?(作調者の活動した時代)

Ⅲ:どこで書いたのか?(作詞者の活動した場所)

Ⅳ:なぜ書いたのか?(作調の目的や動機)

という4つをまず調べてみると、背景を知ることは案外難しくはないでしょう。作詞者のことを少しずつ分かってくるようになると、「なぜ詩を書くことになったのかを決定付ける出来事」や「誰かにプレゼン卜するための詩であった」などといった作詞者にまつわるエピソードを発見できるかもしれません。同じ合唱団のメンバーが思い描くイメージを明確にするために、ヒントをたくさん探し出して、それを手がかりに詩の内容を解釈したらよいでしょう。

【歌調を美しく発音するために】歌詞を美しく発音するために注意することがあります。歌の歌詞はもちろん日本語だけではありません。したがって、読み方の難しい国の言葉を歌うときは下準備が必要になってくるのです。

・発音記号について

母音の発音は、外国語を歌う時に問題となってきます。外国語にはたくさんの母音の種類があり、つづりのみで判断することは難しいことが多いのです。日本語でも同じ母音でも微妙に発音が違っていることもありますが、外国語はそれよりもたくさんの母音の種類があるのです。

・日本語の発音で母音と子音をばらしてみる

フランス語やドイツ語、英語などの歌詞がありますが、日本語が実はいちばん発音が難しい言葉と言われているのです。なぜ難しいのかというと、日本人が五十音表で言葉を考えるからなのです。母音を意識して日本語の歌を歌うと、言葉の響きが変わってきます。

・子音と母音の発音の違い

外国人には子音と母音を分けて考えるという感覚がありますが、日本語を話す私たちには残念ながらなじみがありません。あまり難しく考えすぎず、子音は子音の位置で、母音は母音の位置で歌えるようになりましょう。

 

ボイストレーニングの活用

ボイストレーニングを行う意昧を理解するために

ひとりひとりの声に合った歌い方をそれぞれ指導すること、これをボイストレーニングと言います。さまざまな人がいるように、10人いれば10通りの歌い方があります。そしてもちろんひとそれぞれ長所や短所も違います。「いちばんよい声を出すには何をすればよいのか」という点を、その人その人によって指摘し、問題点を洗い出していくのがボイストレーナーの役割であるのです。

【練習への効果的な取り入れ方】ボイス卜レー二ングを練習に取り入れる方法はいろいろあります。代表的なところでいうと、個人的な発生指導です。パート練習や全体練習ではなかなかできません。個人的な発生指導が効果的なのは、パートの声が揃わないときや、団員のレベルアップを図りたいときなどです。このトレー二ングだと各々の発声の問題点を修正することができ、トレー二ングのあとに自然に声が揃いやすくなっています。そして、個人的な課題が明確になり、練習の効率が上がるのです。

【最適な頻度】トレー二ングを受けるときの頻度は特に決まっていません。ですが、回数が多くなると自主性が損なわれ自分で練習して身につけることが減ってしまう可能性が出てきます。かといって回数が少なくても、間違った自分の解釈のまま練習を積んでしまったり、前に言われた内容を忘れてしまったりして逆に歌いづらくなってしまうこともが有り得るのです。頻度としては1 、2 ヵ月に1 度ぐらいが無難かと思われますが、所属の合唱団のレベルにあった頻度でトレーニングを行うとよいでしょう。トレーニングにおいていちばん大切なことなのは、課題になっている内容を毎日の練習で続けていくことなのです。

効果的な個人練習について

【個人練習の目的を理解するには】今までの自分の歌い方が邪魔になってしまうと新しい歌い方に慣れるまでに時間を要してしまうかと思います。それは全体での合唱練習や個人練習などで注意された部分を直そうとしてもうまくいかない時も同様です。ただ、難しいリズムが取れるようになり歌えたとしても、その部分だけ目立ってしまってもいけません。前後の雰囲気を掴み、難しい場所を自然に歌えるようになるためには、やはり繰り返し練習する必要があります。難しいリズムを取って自分のものにするためにはパート練習以外での個人練習を行うことがおすすめです。

【個人練習の進め方】個人練習も目標を設定してからはじめましょう。パート練習での課題や、自分が克服したいと思っている部分を行うこともよいでしょう。自分がどこを注意されていたか、または自分ではどの部分が歌いにくかったかなど毎回の練習を記録し認識しておくことが大切となってきます。個人練習は練習の成果が出ているか、課題をクリアできているのかをひとりで確認することは難しいでしょう。確認をするために録音をして客観的に自分の歌声を聴いてみましょう。「自分は何を目標に練習しているのか」ということを念頭に置き、「できたつもり」にならないようにしましょう。

【問題別の練習法】

1:跳躍の音程が取れない場合

速い音程をうまく取れないときはまず通常の速さで歌ってみましょう。音程の取れない部分に来たときにその部分だけ音を伸ばしてみてください。

2:レガートができない

うまくレガー卜ができないときは身体中の息がきちんと流れていないということになります。手のひらを合わせてこすりながら歌ってみると、息が流れやすくなります。

 

声域を広げる練習

歌う際は、自分の体を使って音を出していく形となります。

そのため歌において出せる『声域(=声として出すことができる最高音から最低音までの範囲)』は、その人自身の骨格や体型などによって変わってきます。

基本的には骨格や体型を変えない限り、声域はほとんど変わりません。

しかし体の使い方を変えることで、多少声域を広げたり、安定して出せる音域を増やしたりすることができる場合もあります。

 

安定して出せる声域が広がれば、余裕をもって歌うことができる範囲も広がることから、より高度な表現ができるようになるでしょう。

そして歌を担当する全員の歌声が合わさったハーモニーである合唱は、1人1人の歌声が相性の良い響きを出すことが求められます。声域が広がると、それだけ出すことができる歌声のバリエーションも増え、他の方の歌声と合わせやすくなってきます。

 

<声域を広げる練習例1>

まずは自分の声域を把握しましょう。

キーボードなどで1音ずつ順番に鳴らしつつ、同じ音が出せるかどうかチェックしていくのが、1番原始的な方法です。

また最近では各種動画サイトなどにアップされている映像を利用したり、アプリを使ったりなどでも簡単に声域をチェックできるようです。

 

自分の声域を把握できたら、次は最高音より1音高い音を出せるよう練習してみましょう。

それができたら、さらにもう1音高い音を……というように練習していきます。

最低音についても同様に、1音ずつ低い音が出せるよう練習します。

 

声域を広げるのは、人によっては難しい場合もあります。

結果がなかなか出ずともあせらずに、毎日少しずつ練習を重ねていくことが必要です。

 

また声域を広げるということは、自分の限界に挑戦することでもあります。

負荷をかけ過ぎてしまうと、喉などを痛めてしまう可能性も高いです。

決して無理をせず、練習はほどほどに行うようにしましょう。

合唱に向いた姿勢

素晴らしい合唱をするためにまず必要となってくるのは、『姿勢』です。

合唱に向いた姿勢で歌うと無理なく体を使うことができ、良い歌声を出すことにつながります。

 

まずは下半身で体を支えるイメージを作ります。

足は肩幅ぐらいに開きます。

これが一番歌いやすい足の開き方だと言われています。

膝は伸ばしきる直前ぐらいの、自然にリラックスした状態にします。

逆に曲げすぎると無理な力が入ってしまうので、気を付けましょう。

 

体の重心は、前後や左右に傾き過ぎないよう、太ももで上半身の重さを支え、足の裏に均等に体重をかけるような意識を心がけます。

ただし左右で足の長さが違う場合など、必ずしも左右対称=正しい姿勢とは限りません。

立った際に無理な力が入らないかどうか、長時間リラックス状態を保てるかどうかを基準にしつつ、自分にとってベストな姿勢を探っていきましょう。

 

下半身がしっくりとなじんできたら、続いて上半身の姿勢作りをしていきます。

 

肩や腕の力をぶらぶらっと抜いて、上半身がリラックスした状態を作ります。

続いて頭や腰などの上半身の中心部のパーツがが下半身の上にまっすぐと置かれ、頭の頂点から吊られ引っ張られているような感じをイメージします。

反り過ぎたり猫背になったりしてしまうと、お腹をうまく使えなかったり体を痛めてしまう恐れもあります。

呼吸を圧迫されない姿勢かどうかをこまめにチェックしつつ、腰やお腹や肩の位置を探っていきましょう。

 

猫背になりやすい人の場合、ほんの少しだけ上半身を起こして肩を後ろに開くような感じをイメージするとよいかもしれません。

この場合も、反り過ぎないよう注意しましょう。

この状態が合唱向きの姿勢となります。

ただし長時間この姿勢を保つには、慣れも必要となってきます。

また正しい姿勢をキープしているつもりでも、いつの間にか崩れてきてしまう可能性もあります。

出来る限り姿勢をキープできるよう、時間をかけて繰り返し練習し慣れていきましょう。