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練習プランを持つ

合唱作品を仕上げる時は漫然と歌い続けるよりも、筋道をきちんと立て、演奏を完成させるほうが大変効率的であります。また、この効率的な方法が合唱団の実力を育てるということつながっていくことは言うまでもありません。特に「コンサートで演奏を披露する」、「コンクールに出場して一定の成果を得る」といったような、合唱がある作品に取り組む目標を持っているのならばなおのことなのです。こういった目標に向けて練習プランを持つことは非常に大切です。もちろん、作品の難易度や合唱団の実力により、プランの配分はそれぞれ違ってきますが、心がけとして計画性をもって日々の練習を積み重ねていくことは必要だと考えられるのです。練習プランですが、たとえば学生の合唱部ですと年間スケジュールが決まっているのでプランを立てやすいと思います。合唱部の先輩が作った方法プラス新しい考えなどで、新しい伝統を作ることも良いでしょう。一般の合唱団でも、年間の活動内容が安定していると、季節と練習メニューを対応させることが出来ると思います。しかし、オーケストラと一緒に演奏に臨む作品である場合は、オーケストラ側の日程という枠があります。ですので、自分のペースに合ったスケジュールの演奏会に参加するのが良い選択でしょう。

【練習プランを考える時のヒント】練習プランを立てる時は、具体的なコンサートの最終的なスケジュール・コンクールの予選や本選の期間はすでに確定していることと思いますので、そのスケジュールを仕上げの「納期」と考え、日程を逆算してみましょう。どのくらいの時間が演奏の仕上がりまでに必要であるのかという点を検討する必要があるからです。しかし、実際に練習を始めると計画通り運ぶことはあまりないと思います。それでも焦ったり、不安になったりしないように心がけましょう。

 

練習におけるピアノについて

ピアノ伴奏がある合唱曲はもちろんですが、オーケストラと合唱が協演する作品では、練習時にオーケストラパートをピアノが受け持って伴奏することが多々あるのです。それだけ、合唱以外での音楽作品でもピアノの伴奏は重要なものとなっています。

【伴奏以上の役割を理解する】日本において、合唱作品はアカペラ以外にも他の楽器を伴って演奏されることがしばしばあります。その中でも音楽で必要とされるほぼすべての音域を一台の楽器で奏でることの出来るピアノの存在というものは大変重要です。一般的に「ピアノ伴奏」という呼び方がなされていますが、合唱レパートリーの多くの作品では、単なる伴奏のための楽器以上のものがピアノの役割にはあります。時には「ピアノパート」として合唱パートと、括抗しながら音楽を作り上げるといった独立した役割を担うこともあるのです。

現代の合唱音楽でのピアノパートと合唱パートは、新しい音を紡ぐ関係にあると言えます。音の動きや表現と密接に関わり合っている合唱の各パートがあるようにまた、ピアノパートと合唱パート全体も関わり合って、音楽作品をひとつにまとめているのです。こういった理由により「他の合唱パートを聴く」のと同じように共演するピアノパートにも耳を傾けてみましょう。練習にてしばしばピアノが用いられる場面といいますと合唱パートの譜読みを助けるためだったりします。また、間違えやすい部分などで間違えそうな部分を予測しながら正しい音を示すというようなリードする場面もあります。そういった「譜読みのピアノ」の技術も「合唱のピアノパート」として要求される部分もあります。また、オーケストラと協演する合唱作品の場合は、練習段階でピアノが代役として用いられることもあります。

 

名曲を使用した練習

合唱団のそれぞれの目標や力量によって、いろいろなアプローチによって練習の進め方は変わってくると思います。合唱団がベストな結果を作り出せる方法は経験を通じて積み重ねていくことであり、団の個性的なキャラクターを作り上げ、さらに成長させていくことになるでしょう。

【楽譜を読んで正確な音を身につける】初めて行う合唱作品の場合は「音取り」に割く時間は相当必要となるでしょう。さらに多く時間を要するのは特に音の構成が複雑になっている、現代作品を採り上げた時などです。まずは、楽譜通りの音の高さを身につけることを心がけてください。方法としてはピアノなどの楽器で音を確認しながら行うことです。「音取り」は、パート別の練習でも必要に応じて行うことがよいでしょう。しかし、合唱は一人で行うものではなく、『他のパートとひとつの音楽を作り上げる』ことを忘れてはいけません。ほかのパートの演奏を知り、そして自分のパートに専心することが大切です。また、全パートがそのメロディラインを歌えるようにしておくと、自分のパー卜部分が、作品のメロディとどのような関係にあるのかという点に気づくとより演奏を奥深くまで考えることができるでしょう。

【正しい発音やつづりの読み方を確認する】外国語の歌詞、特に外国語作品の対訳は、早い段階で頭に入れておくことがベストです。まず、自分の歌う作品が「どんな内容を伝えてようとしているのか」ということを大体でもいいので理解することは必須です。一語一語の正確な翻訳での理解は必ずしも求められるものではありません。ですが、「それぞれの単語が文章としてつながった時、いったいどんなニュアンスを持つのか」というイメージは掴んでおきましょう。

 

表現力を高めるためには

音楽表現にて基本的な単位である、音の「高い低い」や「大きい小さい」は、ヨーロッパ音楽から生まれた要素であると言われています。自身が演奏できる音の強さの幅や音域は楽器の種類や人間の声の種類などによって、自然と決まってきます。発声しやすい高さの時は大きめに、そうでない高さの時は小さめに音の大きさはなりがちになってしまい、このままだと表現力の幅が広がる可能性は低いでしょう。高いところから低いところまでの音を滑らかに出せるようになったり、強弱などのバランスを均質にすることは練習によって磨かれます。さらに進むと「大きな音だけど冷静」「小さい音だけど硬い」といったニュアンスが少し微妙な表現を身に付けていくと、演奏の可能性はもっと広がっていくのです。日本語と異なって外国語の音楽作品の場合は母音の数が多く、言葉の響きに関する種類が非常に豊かです。その多彩な響きの中で普遍的且つニュートラルな声を出せるように練習を積み重ねておくとよいでしょう。声を楽器としての可能性として広げることは、合唱などを演奏するにあたって、音楽の表現力を高めることに役立つと思います。

表現力を高めることを認識した上で、基本的な音づくりを目指すことを心がけ、豊かで美しい音を目指しましょう。

そのときボイストレーナーやピアノなどの楽器のジャンルでは、よりよい演奏を行うために、専門家の元へレッスンに通うことはほぼ「常識」となってきています。合唱の場合も、細かい技術を教えてくれる専門家であるボイストレーナーに助力を請い、よい声の出せるようにしたり表現力を磨いたりすることがあります。合唱団のうちの一人が、個人で声楽家のレッスンを受けている場合も少なくはありません。合唱の場合は個人だけでなく、合唱団全体の声を指導してくれるようなトレーナーを決めておくことは大事かと思います。

外国語の歌詞を歌うときの準備とは

音楽作品で出会うヨーロッパの言語の多くは、日本のローマ字表記で用いられている『ABC』で表記されています。そして基本的に『発音される通り』につづられているのです。必ずしも規則的ではない部分があり、それぞれの言語に固有の表記法があります。ですが、概ね『書いてある通りに読む』ということは出来るのです。これは、音楽で用いられる言語として、比較的取り組みやすいものといえます。また、ハングルや漢字などのヨー口ツパ以外での地域の言語を扱うときも、発音はアルファベット表記に直して、歌唱用歌詞のガイドに用いるとよいでしょう。

【恐れずに声を出すこと】ヨーロッパのたくさんの言語は、口の形や口内の形をはっきりさせて発音する傾向がありますが、日本語はあまり口を開かない状態でもある程度聞き取れてしまいます。歌う前の準備運動として口を大きく開くなどのウォーミングアップをしておきましょう。ヨーロッパの言語を歌うときに留意するポイントがあります。それは、『その言語の母音、子音の響きの性質を理解する』『母音を中心に音節を区切る』『音のアクセントの位置とリズムの関係を把握する』点に注目しましょう。それぞれのポイントに注目しておくと、歌う曲の言語の発音に近づくことができ、合唱に適する発声を行うことができるでしょう。また、「言葉の響かせ方」は会話をする時と歌う時で性質が異なり、必ずしも同じとは限りません。合唱の時は、正確な言葉を発することも重要ですが、音楽的に美しく響かせることが大切になってきます。口をしっかりと開き、身体に音をよく響かせながら、怖がらずに声を出していくことを大切にしましょう。合唱で使用する言語を理解するために外国語学校などで本格的に学んでみるのも良い方法だと思いますが、「合唱作品をきちんと理解して歌う」ことが目的であれば、インターネットを利用したり語学入門書をじっくりと読むこともよいでしょう。

 

外国語の合唱曲を楽しもう

【オリジナルの言語で歌う】今の時代を生きる私たちが合唱音楽に取り組もうとすると、日本語の歌詞の合唱作品の作品数は数多く存在します。その中でも、古くから日本で親しまれて歌い継がれている作品というのはヨ一口ツパを中心とした古今のクラシック音楽に多くあるようです。イタリア語、英語やドイツ語、フランス語やその他の言語のオリジナル版で歌われることもよくあるようですが、日本語訳の歌詞で歌うことももちろんあります。「歓喜の歌」(ベー卜ーヴェン作曲「交響曲第9番」第4楽章)は今や日本の年末の風物詩となっていますが、多くの場合は原由のドイツ語の歌詞で歌われているのです。他に、大規模な「ミサ曲」や「レクイ工ムjなどといった宗教音楽はラテン語で歌われます。アマチュア合唱団の演奏時のレパートリーにも英語のミュージカル曲が取り入れられているのです。他にも地域でのコミュニティにて、外国語の合唱曲に取り組む機会が増えているのです。このような環境だと、「外国語がなかなか結構苦手で…」と尻込みしがちである日本人も、ステージ上だと堂々と外国の歌を合唱することができるようになるのです。

【合唱音楽から学ぶ『時代』と『文化』】ヨーロッパのクラシック音楽に主に由来しているのが、私たちが「合唱音楽」として触れる音楽の仕組みです。男女の違い、声の高低さなどの声の性質にしたがってソプラノ、アルト、テノール・バスの4つのパートに分けます。そしてそれぞれの横のつながりや縦のつながりのバランスを取りながら、音楽作品を作り上げるというスタイルは、ヨーロッパ音楽のもっとも基本的な要素であるのです。合唱音楽を生み出した国のことやその時代の文化を知ること、その文化の背景を知ることで作品への理解をより深めていくことが大事なのです。

歌詞の重要性

【詩の背景を知ろう】

Ⅰ:誰が書いたのか?(作詞者の名前)

Ⅱ:いつ書いたのか?(作調者の活動した時代)

Ⅲ:どこで書いたのか?(作詞者の活動した場所)

Ⅳ:なぜ書いたのか?(作調の目的や動機)

という4つをまず調べてみると、背景を知ることは案外難しくはないでしょう。作詞者のことを少しずつ分かってくるようになると、「なぜ詩を書くことになったのかを決定付ける出来事」や「誰かにプレゼン卜するための詩であった」などといった作詞者にまつわるエピソードを発見できるかもしれません。同じ合唱団のメンバーが思い描くイメージを明確にするために、ヒントをたくさん探し出して、それを手がかりに詩の内容を解釈したらよいでしょう。

【歌調を美しく発音するために】歌詞を美しく発音するために注意することがあります。歌の歌詞はもちろん日本語だけではありません。したがって、読み方の難しい国の言葉を歌うときは下準備が必要になってくるのです。

・発音記号について

母音の発音は、外国語を歌う時に問題となってきます。外国語にはたくさんの母音の種類があり、つづりのみで判断することは難しいことが多いのです。日本語でも同じ母音でも微妙に発音が違っていることもありますが、外国語はそれよりもたくさんの母音の種類があるのです。

・日本語の発音で母音と子音をばらしてみる

フランス語やドイツ語、英語などの歌詞がありますが、日本語が実はいちばん発音が難しい言葉と言われているのです。なぜ難しいのかというと、日本人が五十音表で言葉を考えるからなのです。母音を意識して日本語の歌を歌うと、言葉の響きが変わってきます。

・子音と母音の発音の違い

外国人には子音と母音を分けて考えるという感覚がありますが、日本語を話す私たちには残念ながらなじみがありません。あまり難しく考えすぎず、子音は子音の位置で、母音は母音の位置で歌えるようになりましょう。

 

ボイストレーニングの活用

ボイストレーニングを行う意昧を理解するために

ひとりひとりの声に合った歌い方をそれぞれ指導すること、これをボイストレーニングと言います。さまざまな人がいるように、10人いれば10通りの歌い方があります。そしてもちろんひとそれぞれ長所や短所も違います。「いちばんよい声を出すには何をすればよいのか」という点を、その人その人によって指摘し、問題点を洗い出していくのがボイストレーナーの役割であるのです。

【練習への効果的な取り入れ方】ボイス卜レー二ングを練習に取り入れる方法はいろいろあります。代表的なところでいうと、個人的な発生指導です。パート練習や全体練習ではなかなかできません。個人的な発生指導が効果的なのは、パートの声が揃わないときや、団員のレベルアップを図りたいときなどです。このトレー二ングだと各々の発声の問題点を修正することができ、トレー二ングのあとに自然に声が揃いやすくなっています。そして、個人的な課題が明確になり、練習の効率が上がるのです。

【最適な頻度】トレー二ングを受けるときの頻度は特に決まっていません。ですが、回数が多くなると自主性が損なわれ自分で練習して身につけることが減ってしまう可能性が出てきます。かといって回数が少なくても、間違った自分の解釈のまま練習を積んでしまったり、前に言われた内容を忘れてしまったりして逆に歌いづらくなってしまうこともが有り得るのです。頻度としては1 、2 ヵ月に1 度ぐらいが無難かと思われますが、所属の合唱団のレベルにあった頻度でトレーニングを行うとよいでしょう。トレーニングにおいていちばん大切なことなのは、課題になっている内容を毎日の練習で続けていくことなのです。

効果的な個人練習について

【個人練習の目的を理解するには】今までの自分の歌い方が邪魔になってしまうと新しい歌い方に慣れるまでに時間を要してしまうかと思います。それは全体での合唱練習や個人練習などで注意された部分を直そうとしてもうまくいかない時も同様です。ただ、難しいリズムが取れるようになり歌えたとしても、その部分だけ目立ってしまってもいけません。前後の雰囲気を掴み、難しい場所を自然に歌えるようになるためには、やはり繰り返し練習する必要があります。難しいリズムを取って自分のものにするためにはパート練習以外での個人練習を行うことがおすすめです。

【個人練習の進め方】個人練習も目標を設定してからはじめましょう。パート練習での課題や、自分が克服したいと思っている部分を行うこともよいでしょう。自分がどこを注意されていたか、または自分ではどの部分が歌いにくかったかなど毎回の練習を記録し認識しておくことが大切となってきます。個人練習は練習の成果が出ているか、課題をクリアできているのかをひとりで確認することは難しいでしょう。確認をするために録音をして客観的に自分の歌声を聴いてみましょう。「自分は何を目標に練習しているのか」ということを念頭に置き、「できたつもり」にならないようにしましょう。

【問題別の練習法】

1:跳躍の音程が取れない場合

速い音程をうまく取れないときはまず通常の速さで歌ってみましょう。音程の取れない部分に来たときにその部分だけ音を伸ばしてみてください。

2:レガートができない

うまくレガー卜ができないときは身体中の息がきちんと流れていないということになります。手のひらを合わせてこすりながら歌ってみると、息が流れやすくなります。

 

声域を広げる練習

歌う際は、自分の体を使って音を出していく形となります。

そのため歌において出せる『声域(=声として出すことができる最高音から最低音までの範囲)』は、その人自身の骨格や体型などによって変わってきます。

基本的には骨格や体型を変えない限り、声域はほとんど変わりません。

しかし体の使い方を変えることで、多少声域を広げたり、安定して出せる音域を増やしたりすることができる場合もあります。

 

安定して出せる声域が広がれば、余裕をもって歌うことができる範囲も広がることから、より高度な表現ができるようになるでしょう。

そして歌を担当する全員の歌声が合わさったハーモニーである合唱は、1人1人の歌声が相性の良い響きを出すことが求められます。声域が広がると、それだけ出すことができる歌声のバリエーションも増え、他の方の歌声と合わせやすくなってきます。

 

<声域を広げる練習例1>

まずは自分の声域を把握しましょう。

キーボードなどで1音ずつ順番に鳴らしつつ、同じ音が出せるかどうかチェックしていくのが、1番原始的な方法です。

また最近では各種動画サイトなどにアップされている映像を利用したり、アプリを使ったりなどでも簡単に声域をチェックできるようです。

 

自分の声域を把握できたら、次は最高音より1音高い音を出せるよう練習してみましょう。

それができたら、さらにもう1音高い音を……というように練習していきます。

最低音についても同様に、1音ずつ低い音が出せるよう練習します。

 

声域を広げるのは、人によっては難しい場合もあります。

結果がなかなか出ずともあせらずに、毎日少しずつ練習を重ねていくことが必要です。

 

また声域を広げるということは、自分の限界に挑戦することでもあります。

負荷をかけ過ぎてしまうと、喉などを痛めてしまう可能性も高いです。

決して無理をせず、練習はほどほどに行うようにしましょう。