口の使い方・見え方

合唱は普段お喋りをするときのような口の開け方とは異なる口の使い方をします。さらに、合唱で使う言葉は劇などと同じように「舞台語」となります。そのため合唱で必要とされる口の使い方を意識しなければ、歌詞がきちんと聞いている人に伝わらないことでしょう。合唱で歌詞をはっきりと聞いてもらうには、しっかりとした口の使い方が求められます。  口の中の空間は人間の体の中で唯一、意識して開けたり締めたりできる空間だと言われています。大変上手に空間を使うことのできる歌手は頭蓋骨の中にまるでコンサートホールを持っているかのように美しい音を出すことができるでしょう。言葉をはっきりときれいに伝えるためにも、息を使って丸い声をだすためにも、口の中をより広く自由に使えることはとても大切であると言えます。  口を使うときにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。よく合唱で口を大きく開けるように指導されることがあります。学生の頃に音楽の授業でそのように指導された経験のある人も多いのではないでしょうか。しかし、ただいたずらに大きく開けることに注力すると、耳の下の顎関節という顎の重要な関節を痛めてしまうことにも繋がりかねません。大きく口を開けることに注力してしまい、引っ張るとあごが外れるような痛みが走り、下顎が空いたままで動きが鈍くなってしまいます。これは合唱で言うところの口を大きく開けるとは異なります。合唱の口を開けるというのは口の下側を引っ張るのではなくて、上顎を持ち上げるようなイメージが適切です。下顎は顎関節が外れるまで引っ張らないようにしましょう。普通にしていれば外れるということはほとんど無いでしょう。あくまでも人前で発表するということを意識して自然な表情であるように心がけます。鏡で自分が歌っている時の表情を確認して自分の顔が最もかわいいまたはハンサムなように見える歌い方を探すのも良いかもしれません。

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