合唱だけではなく、人を育てる指導を

人としての基礎は、音楽をずっとやっているだけでは成り立ちません。少年時代のボーイスカウ卜活動への参加を通して学校以外でのつきあい学んだことが合唱をする上で大変役に立ったとS先生は語ってくれました。「ボーイスカウ卜活動では学校生活だと出会えないような色々な人にめぐり逢えました。水上スキーやボー卜を真剣に教えてくれる人、プロ級のレベルでスキーを教えてくれる人。学校の先生以外にこんなに『木気になって』面倒みてくれている人がいるんだなあと本当に感動し、人と人とが温かく向かい合うことの素晴らしさを学んだのです。そして、自分がボーイスカウ卜のリーダーになった時は、同年代の子どもたちとの付き合い方を学びました。ボーイスカウ卜活動で培ったモノの考え方や生き方が、今でも私の基礎となっていると言えます」子どもの頃に多くの様々な人と出逢い、人としての基礎を作り上げることが、合唱をするうえでどれだけ重要かということが分かりました。

【歌うこと・合唱することは人聞の根源である】

S先生が言うように、人と人とのつながりは、合唱を向上させるノウハウの根本にあるのかもしれません。とある県は、中学、高校と合唱連盟が一体となって、境なく先生同志の交流や情報のやりとりも盛んとのことです。これは他県ではあまりみられないことで、他団体と交流を深めるのもお互いが切磋琢磨してレベルアップにつながります。「意見が合おうが合うまいが、仲間は多く、ワイワイ一緒に音楽をやっているほうが、楽しいに決まっています。子供たちも人と関わることが面倒くさい時代になってしまったと思っています。なるべくなら他人と関わら生きていきたい。でも、ここであえて他人のなかに身を置くことで、『人の温かさ』などを感じ取ることが出来るのです。人間誰でも生まれて最初に『ワァー』っと泣いて、声(感情)を出す…それは根源的な活動なのです。誰しも最初から歌はあります。だから、歌を、合唱を始めてみてください。」