合唱に向いた呼吸法

合唱時の呼吸は、『腹式呼吸』と呼ばれる呼吸法を使うのが一般的です。

 

呼吸法は大きく分けて2つ。

1つは主に胸部の周辺を使う『胸式呼吸』です。

こちらの呼吸法は肩や首周辺も呼吸に使うのですが、その際に喉が締まってしまうなどの影響があるため、合唱には向かないとされています。

対して『腹式呼吸』はあまり胸部周辺を動かさないため喉などに影響が無いほか、安定して空気を取り入れたり効率よく使えたり、しっかりと芯がある歌声を作り出したりすることができると言われています。

ここからは実際に腹式呼吸のやり方を見ていきましょう。

 

初めて腹式呼吸を行う場合、床に仰向けに寝そべった状態から試してみるのがおすすめです。

というのも直立している状況だと最初はなかなか腹式呼吸の感覚をつかむのが難しいため、日頃の生活の中で無意識に腹式呼吸を行っている睡眠時の状況を再現するのが上達の近道の1つと言えるからです。

 

まずは仰向けに寝そべり、体の力を抜いてください。

体中の力が抜けたことを感じられたら、お腹に手のひらをあてて、静かに大きく息を吸ってみましょう。

10秒ぐらいかけお腹の中にしっかりと空気が入ったら、今度は同じく10秒ぐらいでお腹の中の空気を全て吐き出していきます。

この時の呼吸が腹式呼吸です。

 

手のひらに伝わる感覚で、お腹が膨らんだりへこんだりするのをその都度確認しながら、この動きを何度繰り返してみてください。

その過程で、腹式呼吸の際の体の感覚を覚えていきましょう。

 

仰向けに寝た状態での腹式呼吸がある程度分かってきたら、今度は立ち上がった状態で同じ動きを再現できるよう、何度も繰り返し練習してみてください。

 

立った状態で腹式呼吸ができているかどうかチェックするには、いくつかポイントがあります。

1つめは、寝ている時と同じようにお腹に手をあて、呼吸の際にお腹がちゃんと動いているかを確認すること。

2つめは胸部の真ん中あたりに手をあて、呼吸時に胸が動いていないかを確かめます。

呼吸時に胸部が動いていなければ、腹式呼吸がちゃんとできているということになります。

逆に呼吸時に胸部が動いていれば、それは腹式呼吸ではなく『胸式呼吸』だということになります。もしその場合はもう1度寝転がってお腹の感覚を確認してみましょう。

 

なお腹式呼吸には、腹筋をはじめ様々な筋肉の力が必要とされています。

特に普段あまりお腹周りなどの筋肉を使う機会が無い方は、腹筋を使えるようコツコツと練習していくとよいでしょう。

合唱を成功させるにはやはり練習が一番大事です。